レーザーディスクの意外な歴史とは

レーザーディスクといえば“大きなCD”とも言われるほど、迫力のある大きさが特徴です。ディスクのなかにある記録された映像データを、レーザーの光を使って読み出すものになり、約2時間まで映像を記録できます。一度は見たことがあるものの知らない、レーザーディスクの歴史について紹介したいと思います。

レーザーディスクの歴史(誕生から全盛期)

レーザーディスクが生まれたのは、1972年のオランダのフィリップスとアメリカのMCAがディスコビジョンとして、2つの方式を発表しました。その後、両者の規格が統一され、マグナボックスは世界ではじめての家庭専用レーザーディスクが発売します。

日本で製品化されたのは1981年に入ってからになり、次々に人気ソフトが生み出されていきます。その後、テレビドラマやアニメーションなどを複数のレーザーディスクに収録して販売した「LD―BOX」や、デジタル音声領域にデジタルデータを記録した「LD―ROM」なども生まれています。

最もレーザーディスクが中心となったのは、1982年の業務用カラオケになり、ランダムアクセスができ、再生してもレーザーディスクの摩耗が発生しない画期的な発明としても知られるようになります。

ちなみにレーザーディスクは、パイオニアの登録商標になり、他のメーカーは、レーザービジョンなどの名称を用いていましたが、1989年に“無償開放”されたことでレーザーディスクとして統一して使われるようになります。

レーザーディスクの現在は

その後DVDが主流となったことで、レーザーディスクの規模は徐々に縮小し、2020年には、補修用性能部品の在庫もなくなったことでアフターサービスも終了し、一切の製造が修了しました。現在でこそ解禁となりましたが、レンタルの全面禁止の影響や取扱店の少なさ、レンタル専用ディスクのタイトル数の少なさも影響しています。

1998年には洋画などのほとんどでDVDが使われるようになります。決定打となったのは、2000年に発売されたプレイステーション2によって、DVDが主流になったことです。レーザーディスクよりも手頃な価格で購入できるようになったことで、約30年の歴史に幕を下ろすことになりました。

まとめ

レーザーディスクは生産自体も終了しているため、需要の高まりもあり中古として市場に出ています。今では手に入らないからこそ、魅力的なのかもしれません。レーザーディスクならではのレトロ感がありますし、どこか懐かしい気持ちにしてくれますね。